カゴ台車サイズを最適化し、大容量と積載効率を両立
カゴ台車は、荷物をしっかりと囲ったまま運搬や一時保管を行える便利なツールであり、倉庫や工場、配送センターなどで日々の作業を支える存在です。重量物や壊れやすい製品も安全に移動できる反面、台車自体のサイズを誤ると取り回しが難しくなったり、過剰積載による事故リスクが高まったりする恐れがあります。
物流現場では、少しでも多くの荷物を一度に運びたいケースや、積載量を厳密に管理して作業したいケース、あるいはトラックへの積み込みを効率化したいケースなどが考えられます。それぞれの状況に合わせたカゴ台車を選ぶには、運用形態とサイズとのバランスをしっかり検討することが欠かせません。
以下では、大容量ニーズや積載量、トラック積載を意識した観点から、サイズ選びのポイントについて解説していきます。
大容量を重視する場合のサイズ選定

一度に大量の荷物を運搬できるカゴ台車は、作業者の往復回数を減らすうえで魅力的です。ただし、本当に大きいだけの台車を導入すればよいというわけでもありません。いくつかの要素を考慮しなければ、予期しない作業のしづらさが生じるかもしれません。
床板寸法と高さの兼ね合い
カゴ台車が幅広や背高であれば、大容量を実現しやすいものの、通路幅や天井高との相性が重要です。狭いスペースを抜けられず、遠回りや積み替えが必要になる状況は業務効率を下げる要因となります。購入前に、保管エリアや移動経路の寸法を正確に把握しておきましょう。
枠・ネット部分の強度
カゴ台車に大量の荷物を載せると、荷重が横や下方向に集中します。骨組みやネットの強度が不十分だと、歪みや破損のリスクが高まります。特に重量物を積み重ねる運用が多い現場では、フレームがしっかりしたモデルを選ぶことが長期間の安全性に直結します。
キャスターの耐荷重と走行性
大容量であればあるほど、台車の自重と荷物の合計重量が増加します。キャスターには相応の耐荷重が求められ、さらにスムーズに動かすにはベアリング構造やホイール素材も考慮する必要があります。旋回や段差越えが多い作業環境では、走行性の良いキャスターかどうかも確認が大切です。
取り回しと保管時のスペース
大型のカゴ台車は積載時に安定感を得やすい半面、狭い角を曲がったり人の多い通路を通ったりする際に操作が難しくなる場合があります。保管時も幅広の台車はスペースを取るため、どこに何台置くかをあらかじめ検討しておかないと現場の混乱を招く可能性があります。
大容量を追求すると作業効率が上がる面もありますが、現場の事情に合わなければかえって扱いにくくなるかもしれません。サイズ選定の段階で使用環境を詳細に調べ、必要な範囲を満たす台車を探すことが望ましいです。
積載量ごとのカゴ台車がもたらす利点

カゴ台車を選ぶときは、積載量によって運べる重量や作業しやすさが変わります。少量運搬に向くタイプと、重量物に向くタイプとでは使い勝手が大きく異なるため、あらかじめ自社の荷物や作業負荷を見極めておくとスムーズです。
小~中積載向け(100~300kg前後)
小売店舗や事務所など、比較的軽量な荷物を頻繁に運ぶシーンで活躍します。台車自体が軽量な場合が多く、女性スタッフや新人でも操作しやすい利点があります。段差やスロープが多い場所でも、扱いやすい傾向にあります。
中~大積載向け(300~500kg程度)
汎用性が高く、倉庫や配送センターなどで広く導入されているサイズ帯です。大きすぎず小さすぎず、さまざまな荷物に対応しやすいのが特徴で、箱詰め製品や食品、衣類などをまとめて運ぶシーンでも扱いやすいでしょう。
超大積載向け(500kg以上)
重量物や大量の荷物をまとめて移動したい場合に向いています。荷物が重いぶん、キャスターやフレームに高い耐久性が求められます。扱う際は十分な作業スペースを確保し、作業者の安全にも注意を払う必要があります。床やエレベーターの耐荷重制限にも配慮しなければなりません。
荷物の種類や形状への適応
同じ重量でも、段ボール箱と液体や個別形状の荷物では安定性が異なります。余裕のある台車を選ぶことで荷崩れや転倒リスクを減らせます。特に頻繁な搬出入がある現場では、安全性と操作性が重要です。
積載量に応じてキャスターや枠の仕様が変わり、価格やメンテナンスにも影響を与えるため、最適なラインを選ぶことが大切です。
トラックへの積載効率を高めるサイズ設定
倉庫内だけでなく、トラックでの輸送を想定すると、カゴ台車のサイズがどれだけ車両にフィットするかが大きな要素になります。積載効率を上げながら荷崩れを防ぐための考え方を紹介します。
荷台サイズと台車寸法の整合
トラックの荷台寸法を把握し、カゴ台車の幅や奥行き、高さが収まるかを確認してください。荷台一面に並べる際に隙間が生じると、積載効率が下がるだけでなく、走行中の振動で台車が動いてしまう原因にもなります。台車の外寸だけでなく、ハンドルやブレーキレバーの出っ張りも考慮するとよいでしょう。
固定金具やストッパーの取り付け
走行時の衝撃でカゴ台車が動かないよう、床面や横壁との固定が必要になる場合があります。台車側にフックを取り付けたり、車輪にストッパー機構を備えたモデルを選んだりすると安心感が増します。運行ルートに急勾配があるなら、ブレーキ付き台車も検討してください。
仕分けと積載配置の工夫
配送先や商品の種類によっては、台車をそのまま店舗に持ち込んで荷下ろしする運用が行われることがあります。台車のサイズが現場ごとに合わないと、納品作業が煩雑になる場合があるため、配送先の要望やスペースも考慮して選定すると効率が向上しやすいです。
トラック積載を前提にするなら、車両のサイズや納品スケジュールなど外部要因も含めて検討してください。無理なく積めて、走行中にずれにくいカゴ台車を導入できれば、ドライバーと倉庫担当者の負担軽減につながるでしょう。
用途に見合ったサイズ選定でカゴ台車の力を最大限に

カゴ台車のサイズは、現場での作業効率や安全性に直結します。大容量を重視するなら取り回しや枠の強度、積載量が重要な場合は荷物の重量と台車の耐久性、トラック積載を想定するなら車両との適合性など、それぞれの視点をバランスよく考慮しなければなりません。
必要以上に大きい台車を選ぶと保管や操作が煩雑になり、逆に小さすぎると搬送効率が落ちて作業が増える恐れがあります。用途や環境を整理したうえで最適サイズを導入することで、荷崩れリスクや作業者の負担を抑えながらスムーズな物流オペレーションを実現しやすくなるでしょう。
大容量や積載量、トラック搬送など、どの優先度を高く設定するかによって結論は変わります。現場に合った最適なカゴ台車を選び、整理された物流環境を目指してください。適切に使えば、スタッフの作業負担軽減だけでなく、効率と安全面の向上も得られるはずです。
株式会社ダイパレではカゴ台車も取り扱っております。高さ2m、中間棚付きロールボックスパレット「ノッポくん」は中型トラック以上の荷台に乗せることができ、背が高い為、荷台の上層部も有効活用できるのが特徴です。耐荷重500kg(内、網棚100kg)でさまざまな荷物に対応できます。

折り畳み式中間棚をロールボックスパレットに取り入れることで、上層部と下層部の荷物を分けて配置でき、高さを有効に活用することで積載効率を向上させています。一度に運べる荷物の量が増えることで、往復の回数を減らし、作業者の負担軽減も期待できます。
使用しないときは、折りたたんで収納できるため省スペースで保管できるのも嬉しいポイントです。
ご興味のある方は、ぜひ一度株式会社ダイパレまでご相談ください。
カゴ台車のサイズに関するお問い合わせは株式会社ダイパレ
会社名 | 株式会社ダイパレ DAIPALLE Co., Ltd. |
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